待雪草、そして忘れな草

 

降っていた雪が雨に変わり
日に日に寒さが緩んできました。

2月は家族の体調不良が続き
病院やさまざまな対応に追われ
やるべきことが多く忙殺される日々でした。

気がついたらもう3月。
ひな祭りも過ぎてしまいました。

 

 

冬枯れの庭。


春の準備をしているとはいえ
冬の庭は殺風景なものです。

ある日、すこし落ち着いたので庭を見ると
「スノードロップ」が小さな花を咲かせていました。
いつの間に咲いていたのでしょう。
パッと目の前が明るくなったような気がします。

 

 

花が咲いた。


沈みがちだった気持ちが花の存在に気づいただけで
温かい日差しに包まれたように心が解きほぐされ
喜びの気持ちが湧いてきました。

よく見ると「ムスカリ」や「クリスマスローズ」も咲いています。
冬の間、暗く冷たい土の下でエネルギーを貯めつつ
じっとその日を待っていたのでしょうね。

 

 

木々も冬の間は雪で枝が折れないよう
保護していたネットを取り外すと
葉を広げ、伸び伸びとうれしそうです。

 

「わかるなぁ、その気持ち」

 

なんだか私までうれしくなります。

私がお世話をしているはずなのに
いつも植物から教えられ、励まされ
さまざまなメッセージを受けている気がします。

お世話になっているのは
むしろ私のほうかも知れませんね。

「いまはツラいこともあるだろうけどきっと楽しい日々が来るから」
そう励まされているようです。

希望」という花言葉


スノードロップの花言葉は「希望」。

もう少し暖かくなれば必ず緑の葉と花たちに逢える。
小さな白い花が春を約束してくれたような気がします。

 

 

先日、ご近所の方に「忘れな草」の苗を
たくさんいただきました。

春の楽しみがまたひとつ。

忘れな草はもちろんのこと
多くの草花と共に
春の訪れを心待ちにしたいと思います。