「梅の木とつぼみ」が与えてくれた『宿題』 素敵な染めを教えてくれました。

どんな素材を

どんな染料で

どんな風に染めるのか

それはどんなタイミングと

どんな手順で行えばいいのか

梅雨入りしたある日

あれこれ考え

想像しているうちに

青い空が広がってきました。


今回の染料は『梅の枝とつぼみ』・素材は『シルク』
木の枝を使って染めるのは初めての挑戦です。
寒い時期に知人から頂いたのでチャレンジしてみました。
いくつになっても、初挑戦というのはワクワクします。
何かと反省点の多い今回の作業でしたが、いい勉強になりました。

まず、大きなほうろう鍋に枝を切りいれます。
枝が浸るくらいまで水を入れて煮込みます。

草花で染めるいつもの感覚でやってみたのですが思うようにいきません。水分が多いせいか、なかなか濃い染液ができませんでした。

そのまま染めてみたものの、やはり色が薄く納得のいくものではありませんでした。

日を改め、再チャレンジです。その染液をさらに煮込みました。そうするとだんだん濃くなってきたので先日の薄く仕上がったシルクを再投入。

するといい色に染まってきました。

ミョウバンを入れるとベージュに、鉄ばいせんにするとグレーに仕上がりました。

それらを丁寧に優しく水洗い。

そして、天日干し。
あとは太陽が仕上げてくれます。

うん、いい色に仕上がりました。

今回は1回でうまく染められなかったのが反省。
染液を作る際の枝が大きすぎたので、次回は5〜10センチくらいに細かく切ること。
枝を一気に煮込まず、太いものから順に3回くらいに分けて、時間差をつけて煮る。そうするともっと早く濃い染液ができるはず。

初挑戦はワクワクしますが、2度目の挑戦もワクワクします。
だって、2度目はもっといい結果が待っていますからね。
いい宿題をいただきました。


奥深い『染めの世界』。
私はまだ扉を開いたばかりなのかもしれません。