「かご」のある暮らし

立春、雪がふらない冬。
今年はこのまま春を迎えられるのでは?と淡い期待を抱いていたのですが、2月に入り雪かきの毎日でした。

——

自分の気に入った道具や小物が日々の暮らしの中で活躍してくれることは、些細なことですが日常のちょっとした喜びです。
私にとって『かご』はそんな存在。

キッチン、リビング、洗面所。織り機のそばなど、家中のあらゆるところに「かご」は並んでいます。

少し大きめのかごは、収納だけではなく水切りや野菜干しにも使います。
小さなかごは小物を収納するのに重宝します。
 

 

「かご」とひとくちにいっても素材や編み方、形もさまざまです。
柳、麦、山葡萄やあけびのつる。藤や麻、竹など素材によって質感や色が違いそれぞれが個性ある表情を見せてくれます。
 
何よりも職人さんの手でていねいに編まれたものは温かみを感じます。
軽くて通気性も抜群、お手入れもかんたん、経年劣化による風合いの変化も楽しめて、暮らしの道具としては万能選手ですね。  
 

 

日々の暮らしは同じことを繰り返します。
気をつけていても少しづつ収納も乱れてきます。使いづらいなと感じたときは整理をするときと考え、かごの中身を全部出して使いやすいよう収納し直します。
自分で選んだモノたちですから好きなかごへ収納するのも楽しいものです。

 

 

キッチンではランチョンマットや軽くて壊れにくいものは棚の上段に、常温保存の野菜や調味料は下段にしまい使いやすくしています。

織り機のそばでは、ボタンや軽い手芸用品は上段、織り糸や縫い糸などは下段に収納。

いつも読む本もかごの中。洗面所でもタオルや化粧水などのビン類、ドライヤーもかごに収納しています。

収納したかごにはフタがないので、自分で織った布をかぶせます。見た目にも優しい雰囲気がでて楽しめます。

軽くて通気性のいい手作りのかご。
心地よい暮らしには欠かせない大切な道具。

使っていると、自分の心もかごのようにいつも軽やかでスッキリとした気分でいられるような気がしています。